MBAをなぜ取得する?
MBAとは、Master of Business Administration、略して日本語では経営学修士と言われるとおり、経営の大学院課程を修了すると授与される学位です。
MBA保持者が近年実業界や産業界で広く活躍するケースが増えていることもあり、他に特に決まった資格のようなものがない企業経営の現場で注目されてきています。楽天の三木谷浩史社長、ディー・エヌ・エーの南場智子社長、ローソンの新浪剛史社長らの他、ジョージ・W・ブッシュ米国大統領もMBA保持者です。
MBA保持者は資系企業などでが高い評価を受ける理由の一つになっているともいわれています。
正直、これがあると外国人のボスにもなめられないで済むでしょう。
さまざまな実学としての教育法の中でHBSが提唱したケースメソッドがとくに優れているのは、それがとくに意識しなくても卒業生のアクションや思考に正しく結びついていくことです。教科書や教員の話を目や耳を通して取得する知識だけでなく、疑似実体験を反復することで得られる特殊な能力がケースメソッドの重要なエッセンスであり、意識して考えなくても常に論理的で正しい判断ができる能力は、洋の東西を問わず、企業組織では非常に有用であるといえるでしょう。東京消防庁のレスキュー隊員も「考えなくても体が自然に動くまで訓練を続ける」といいますが、具体的な課題を用いた反復訓練を重要視する手法はMBAのケースメソッドに通じるものがあります。
ところでMBAをもらえる大学院レベルの経営学とは一体どういったものでしょうか。MBAの発祥国であり、MBAをビジネス上、最も権威のある学位の一つとする米国では、大学院レベルの教育方針は一部の例外を除いて実学に徹することといわれています。医学部や理工系は当然のことながら、人文学系の科目でも大学院のマスターレベルではカリキュラム構成において実学の教科課程を優先する傾向が強く、理論重視の日本の多くの教育機関とは大きく評価基準が異なっています。
米国ではMBAも実学を中心とした教科編成が主流となっており、有名なハーバード・ビジネス・スクール(HBS)ではThe Case Method(ケースメソッド)という手法を用いて、経営者が日々の会社経営、組織運営で経験するさまざまな問題やジレンマ、対立関係などを具体的に体験し、どのようにしてリーダーシップ力を培っていくか、またそのリーダーシップ能力をどのように企業経営はもちろん、事業の拡大や成長に生かしていくのかなどの課題を集中的に教え込みます。マーケティング、ファイナンス、セールスなど企業がもつ様々な成長ドメインにおいて経営者がどのようにリーダーシップを発揮していくべきかなど非常に具体的で即戦力的なことを学べるスクールになっているのです。